「冷えは万病のもと」を知ってカラダの内側から改善|ビタミンE以外の血行を良くする食材をご紹介

「冷えは万病のもと」を知ってカラダの内側から改善|ビタミンE以外の血行を良くする食材をご紹介

皆さまこんにちは。ビタミンEの作用について前回お話いたしました。血行を良くすることに日々の健康を維持できるカギがあり、ビタミンEのチカラを摂り入れたいと思う要素が詰まっています。
本日はビタミンE以外の成分と食材をご紹介したいと思います。

目次

おさらい|血液がドロドロになる原因

Ball Stress Ball Emotion Angry  - Alexas_Fotos / Pixabay
Alexas_Fotos / Pixabay

「ドロドロ」とは血液が流れにくい状態のことを表現しています。冷えで血行が悪くなると血液が滞りやすくなり体の隅々まで十分な酸素を供給できず体の中に溜まった老廃物を回収できなくなります。
また、血液中の糖質や脂質(中性脂肪やコレステロール)が増えている状態を指し、このまま続くと悪玉コレステロールが増えやすくなります。
他にも水分不足や運動不足、ストレス過多、喫煙、過食などにより血行が悪くなると言われています。

コレステロール|LDLが酸化されると血管が狭くなる

コレステロールは本来身体にとって必要不可欠な存在ですが、摂り過ぎると動脈硬化などの原因となります。酸化することが悪さに繋がるのです。
・肝臓で合成されたコレステロールを各細胞組織へと運搬するのがLDL(悪玉コレステロール)
・各組織から余分なコレステロールを回収するのがHDL(善玉コレステロール)
回収されたコレステロールはLDLへと移され、コレステロールのたまったLDLは肝臓に取り込まれ必要に応じて再利用、体外への排出などが行われます。しかしコレステロールが増えLDL内のコレステロールが増加すると、活性酸素により酸化LDLとなります。
酸化LDLは血管を傷付けてしまい、そこがコブになり血管を狭めてしまうのです。

活性酸素|過酸化脂質の生成

活性酸素によってコレステロールや中性脂肪などの脂質が酸化されたものを過酸化脂質と総称しています。
体を構成する細胞は細胞膜によって覆われているのですがこの原料も脂質(不飽和脂肪酸)です。活性酸素はこの細胞膜も酸化させてしまうため細胞が錆びてしまいます。
また赤血球膜も他の細胞と同じく原料は不飽和脂肪酸で、酸化されると赤血球膜が破れて赤血球が壊れてしまいます。結果、赤血球の数が減り溶血性貧血に繋がります。

しもやけに効くビタミンE|有効成分は様々なところで使われている

✓以下の疾患に使用されるビタミンE製剤
・脂質異常症
・高血圧症
・閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)
・糖尿病性網膜症
・血栓静脈炎 など

✓血行促進作用などにより、予防目的として様々な医薬部外品などにも含まれる有効成分
・育毛剤
・歯周病予防
・褥瘡予防
・手足のしびれや冷え、頭痛、肩や首筋のこりの改善
・シミやそばかすなど活性酸素による皮膚の老化から肌を守る
・新陳代謝アップ
・溶血性貧血の予防
・生殖機能の維持 など

ビタミンEには抹消血管を拡張し血液の循環を良くする働きがあります。そのため抗酸化作用や体内の脂肪の酸化予防、老化や動脈硬化を予防することが期待されることから、成分として使用されているのですね。
ビタミンCも抗酸化物質ですがビタミンEとは同じ抗酸化物質でも働きかけが異なり、ビタミンCには活性酸素を直接除去する働きがあるのに対し、ビタミンEには酸化の連鎖を抑えてくれるという働きもあります。

ビタミンE以外の、血液がサラサラになる成分

water flow bach racing rush 2195913
water flow bach racing rush 2195913

抗酸化作用を持つ成分はたくさんありますが、そのうちいくつかご紹介いたします。
✓ビタミンC
✓不飽和脂肪酸
✓酵素
✓お酢
✓ファイトケミカル
(ポリフェノール類、カロテノイド類、含流化合物)など

✓ビタミンC
ビタミンEは抗酸化によって自ら酸化すると壊れてしまいますが、働いて弱ったビタミンEをビタミンCが復活させてくれる作用(酸化型のビタミンEラジカルを還元力のあるビタミンEへと再生)があるので一緒に摂取した方が効率的と言われています。

✓不飽和脂肪酸の一種_DHA、EPA、α-リノレン酸など
青魚に多く含まれるとされるDHAとEPAは、血液をサラサラに導く不飽和脂肪酸の一種です。
またエゴマ油やアマニ油に含まれるα-リノレン酸も不飽和脂肪酸の一種でこれらをまとめて「オメガ3系脂肪酸」と呼びます。

✓酵素
酵素は5000種類以上もあると言われていますが血液をサラサラにする効果があります。そのうちの一つ、「ナットウキナーゼ」とは納豆の発酵過程で納豆菌が作り出す酵素のことで、血栓を溶かす作用や溶かす働きのある物質を活性化する働きがあります。

✓お酢
お酢にはアミノ酸が含まれていて善玉コレステロールを増やす働きがあります。またお酢の主成分である酢酸は体内でクエン酸に変化します。クエン酸には血液の酸化を抑える効果があります。これらにより血圧の低下や血流の改善が見込めるのです。

✓ファイトケミカル
・ポリフェノール類
抗酸化成分が豊富に含まれています。アントシアニン(ナス、ブルーベリー、ブドウ、赤しそ)、タンニン(お茶、レンコン)、ルチン(蕎麦)など数多くあります。

・カロテノイド類
カロテノイドを含む食品にも抗酸化成分が豊富です。アスタキサンチンは強力な抗酸化力を持つ赤色の天然色素です。β-カロテン(ニンジン、カボチャ、トマト)、アスタキサンチン(鮭、エビ、カニ)など。

・含流化合物
イソチオシアネート系(ダイコン、ワサビ)、アリシン(ニンニク、玉ねぎ、ねぎ、ニラ)、サポニン(大豆)ショウガオール(生姜:加熱)、ジンゲロール(生姜:生)、カプサイシン(唐辛子)など。

ファイトケミカルは以前の記事にもご紹介しておりますので併せて御覧いただけたらと思います。

ファイトケミカル|期待される効能別まとめを成分ごとに分類 – ピューレの森 (puree-nomori.com)

ぬかにこだわり40年のぬか漬け作りの匠|ビタミンEとその他の成分や酵素との相乗効果?

smiley emoticon anger angry 2979107
smiley emoticon anger angry 2979107

何度かお話にしていますが、ぬかにこだわって漬物を作り続けているご主人は85歳でこれだけ元気です。
・お肌がツヤツヤ、顔色が良い
・小さな文字がスラスラ読める(網膜のような毛細血管まで血液がサラサラ)
・冬でもコートは要らない(血行が良いため身体が温まっている)
・健康診断の血液検査結果は毎年正常(血圧、血糖値、コレステロール値)

しかし、食事だけではない元気の秘訣があってのことと思っています。
・探究心が高い_「何故」を追求し勉強熱心
・お客様のために_使命感・目標を持って家業を全力
・腕立て伏せ60回!_体力作りも継続、筋肉量が維持されているから熱産生を生み出せている

このように食事以外で心がけること、心にいわゆるハリがあるから元気でいられるのではと思っています。米ぬかの栄養と発酵食品である酵素、乳酸菌、野菜のビタミンやミネラル、食物繊維などを同時に摂取しているため相乗効果が生まれ血管がしなやかで弾力があり血液がサラサラでいられるからこのように元気でいられるのではないかなと勝手に思っています。

タバコ・飲酒・ストレス・睡眠不足・過食などが血液をドロドロにする要因と言われていますが生活習慣を見直し食習慣に血液サラサラになる要素を摂り入れ、いつまでも若々しくいたいと思います。
また平熱が少しでも上昇することによって血行が良くなり末端の血管にまで血液が行き届くようになります。「冷えは万病のもと」とは身体を温め血液サラサラにしておくことで様々な健康不安を解消することができると思っています。
寒い日が続きますができることから意識して取り入れて頂き、この冬を乗り切っていきたいと思います。本年もお付き合いくださいまして、有難うございました。皆さまもご自身の身体を労わり良い一年をお迎えください。