チバベジ @THE SURF OCEAN TERRACE

チバベジ @THE SURF OCEAN TERRACE

皆さまこんにちは。先日2月23日にキッチンカー出店のお手伝いに行ってきました。晴れていてとても綺麗な富士山をバックに新鮮なお野菜が並ばれました。本日は野菜のご紹介をしたいと思います。

【公式】THE SURF OCEAN TERRACE(ザ・サーフ オーシャンテラス) | 千葉市・稲毛海浜公園の結婚式場・ウエディング (the-surf.jp)

目次

千葉県産の野菜|本日は13種類

この日はTHE SURF OCEAN TERRACEの6周年イベントということで、ご縁あって出店のお話になったそうです。風が冷たく寒い一日でしたがお客さんも海を眺めたりお散歩されたりととても楽しそうでした。お陰様で野菜を購入して下さる方々も多く、野菜料理を楽しんでいただけていたらいいなぁと思っております。
私もまだ全ては食べられていないのですが、いくつか以前注文して食べたものや、簡単な作り方のオススメをご紹介出来ればと思っております。こちらは前日に農家さんから直接仕入れたものばかりのためとても新鮮で、また農薬不使用栽培または減農薬のため安心して皮ごと食べられる野菜たちです。

自分で作ったカンタン野菜料理のご紹介

✓人参(八街市産)
こんなに甘い人参ってあるんだ…!とビックリしました。生のまま食べても爽やかでおいしいです。普段は煮物、スープ、味噌汁、サラダ、漬物などにしていますが、厚めの輪切りにしてオリーブオイルで両面を軽く焼き、塩を振って食べるだけで充分おいしいです!人参に多いカロテンは脂溶性のため油との相性が良く吸収も良くなります。

人参は緑黄色野菜の代表とも言えます。緑黄色野菜とはカロテンを可食部100g中に600マイクログラム(600μg)以上含む野菜の総称で、カロテンには体内の活性酸素を減らす抗酸化作用があります。またカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換されるので「プロビタミンA」とも呼ばれているのですが、カロテンという言葉は人参の英語名「キャロット」が由来となるほど人参にはこのカロテンが豊富なのです。皮膚や粘膜を保護してくれ、風邪予防や目を乾燥から守ってくれると言われていますのでこの時期には嬉しいですね。
食品成分表を見るときには体内で変換された”レチノール活性当量(µgRAE)”の欄でチェックします。許容上限量が設けられているため偏って緑黄色野菜ばかり食べるということの無いように他の野菜も摂りましょう。その他カリウムや食物繊維なども豊富でそのほかのビタミンやミネラル類も含まれています。

✓サラダ小松菜(千葉市産)
クセも苦味もなく、商品名の通り生のままサラダにして食べられます。こちらも甘くてとてもおいしいです。洗って切って、ドレッシングをかけるだけと手軽に食べられるのがとても便利ですね。

小松菜の栄養はカロテンをはじめ、ビタミンC、カルシウム、鉄分などが豊富です。献立作成をしていた時は特にカルシウム量が達成しない時、野菜を小松菜に入れ替えて調整してみるほどでした。カルシウムが多いとイメージを持たれている牛乳と比べると、100gに含まれるカルシウム110mgに対し、小松菜100gではカルシウム170mgです。しかし吸収率が良くないためビタミンDと一緒に摂ることをお勧めします。魚やキノコ類に含まれていますので、組み合わせを意識してみて下さい。
コラーゲンの合成に必要なビタミンCは水溶性のため茹でると水に溶けてしまうのですが、生のままというのはビタミンCを逃がすことなく食べられるためとても嬉しいですね。

✓赤大根(富里市産)
品種によっては皮だけが赤く中身は白いものもあるのですが、こちらは中まで赤い大根でした。薄くスライスして生のままサラダに入れて食べるとお料理が映えてとても綺麗です。大根特有の辛みがほんのりありましたので苦手な方は加熱すると良いでしょう。乱切りにしてピクルスにし、数日間寝かしておいたら辛みは気にならなくなっていました。また角切りにしてポトフにしたらスープが真っ赤っか!(ビーツのようですね)加熱したことで甘味が増しみずみずしくてとてもおいしかったです。

この赤い色素はポリフェノールの一種であるアントシアニンという成分で、アンチエイジングや目の健康に役立つと言われています。このアントシアニンは水溶性のため、スープなどにするとこのようにスープごと真っ赤になるんですね。そのほか抗酸化作用もあることや血管を保護、強化する効果が期待できるとも言われており血液サラサラ、冷え性予防にも期待できます。アントシアニンと聞くとブルーベリーや茄子などの夏野菜を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが冬野菜でも補えるのは嬉しいことですね。

✓レンコン(佐倉市産)
チバベジで出会った野菜たちの中で個人的に一番衝撃的においしかったのがこの”佐倉レンコン”でした。
もちろんこちらも皮ごと食べられるのですが、えぐみが少ないためうすーくスライスすれば生でも食べられるほどだそうです。採れたての新鮮なレンコンならではの食べ方で、レンコン農家さんだけの特権と思っていましたが(以前茨城県のとあるレンコン農家さんのお話をテレビで観たことがありますが、新鮮なレンコンはサラダにして食べてますと紹介しておりました)、そのような貴重なレンコンに出会えてすっかりファンになりました。

SAKURA RENKON | 佐倉れんこん|千葉県 佐倉市 (sakura-lotusroots.com)

レンコンを切ってしばらくすると切り口が黒や茶色に変色するのはポリフェノールの一種であるタンニンの作用によります。先ほども抗酸化作用があるとお伝えしましたが、レンコンにはタンニンをはじめとする種々のポリフェノールが含まれているほか、ビタミンCも多く含まれているため血液サラサラ、美肌効果などの酸化防止効果に期待できます。他にもカリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなどの栄養素が含まれています。
売り場でやたらと白いレンコンが並んでいるのを見かけたこともあるかもしれませんが、漂白されている可能性もあります。この佐倉レンコンはそのような心配もなく皮ごと食べられるなんて嬉しいですね。

✓カブ(富里市産)
大人の拳大ほどもある大きなカブ。こんなに大きいのに実(根)が瑞々しくて柔らかく、皮ごとくし形にしてポトフにしたのですが皮がついているのに崩れてしまうほどでした。でもその分スープ自体に甘味が溶け出していてすごくおいしかったです。またイチョウ切りにして生で食べても、加熱とは違う食感が良かったです。葉の部分も細かく切って一緒にポトフに入れましたが、脂溶性ビタミンも多いため油との相性が良いので油揚げやベーコンなどと一緒に炒めて食べても◎。実の方とは違う栄養が詰まっているので捨てることなくいただきましょう!(^^)!

カブは大根と同じように炭水化物の消化を助ける酵素”ジアスターゼ”やデンプンを分解する酵素の”アミラーゼ”が豊富に含まれています。生やすりおろして食べれば胸やけや食べ過ぎに効果があります。またカブは体を温める効果があるとされます。春の七草のスズナとはカブのことを指しますが、七草粥を新年7日目に食べる風習はお正月の食べすぎや飲みすぎなど疲れた胃を和らげてくれる効果を期待して、無病息災を祈って食べる日本の文化です。また葉の方には実とはまた違う栄養が詰まっていて、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラル類や脂溶性のビタミンA、E、K、水溶性のビタミンB群が豊富なので捨てずに食べて欲しいです。

食べた方からのオススメのご紹介

こちらはまだ私が食べられていない野菜たちのご紹介です。下処理や料理方法が分からないと買うのもためらってしまいますよね。でもこちらも皮ごといけるためちょっと試してみようかな…とハードルも低くなり、何よりもお話を聞いただけでとってもおいしいそうでした!私も早く食べてみたいです♪

✓ヤーコン(山武市産)
ごぼうと同じキク科の根菜で、芋の仲間ですがデンプン質が少なく梨のようにシャキシャキとしているそうです…!生のままでも食べられるそうで、私はまだ食べたことがないので早く買ってみたいです。皮つきのまま薄くスライスして千切り、サラダやお味噌汁に入れても良いとのこと。また輪切りにしてオリーブオイルで軽く焼き、塩を振って食べるだけで絶品だよと教えてくれました。

食物繊維やフラクトオリゴ糖が豊富に含まれているため整腸作用に良いと言われています。善玉菌である乳酸菌のエサになりますので腸内環境を整えたいという方には試してみてはいかがでしょうか。さらにポリフェノール、カロテン、ビタミンCなど栄養素も豊富で美容や健康面でスーパーフードとも言われています。

✓きくいも(山武市産)
こちらもまだ食べたことがなく、また食べ方も分からなかったのですが、皮ごと薄くスライスして生のまま食べるとバリッバリと食感がとても良いそうです!そして蒸すとホクホク。こちらもシンプルに塩を振るだけで充分だそうですが煮物や味噌汁などなんにでも合うそうです。こちらも残ったら買って帰ろうと思ったら売り切れでした。

ヤーコンと同じくキク科の芋の仲間ですが「花が菊、根が芋」に似ていることからキクイモと名付けられたそうです。ヒマワリのような鮮やかな黄色の花が咲くのですが、生命力・繁殖力がとても強いため環境省から要注意外来生物に指定されているとのことです。
菊芋をスーパーフードとして有名にしたのは主成分に水溶性食物繊維である”イヌリン”ではないでしょうか。「天然のインスリン」とも言われ、糖質の吸収を抑える働きがあります。ヤーコンと同じくデンプン質が少ないため芋のイメージの割には低糖質で低カロリーです。また不溶性の食物繊維は腸内でカサを増やして大腸の刺激を与えてくれるのに対し、水溶性食物繊維は腸内で水分を含んだ状態でゲル状となり、やわらかくして便を出しやすくしてくれます。このイヌリンは体内でフラクトオリゴ糖に変わり善玉菌のエサとなり腸内環境の改善に期待されます。ほかにもカリウムがとても多いことや、リンなどのミネラル類のほか、糖質やタンパク質の代謝を助けるビタミンB群が豊富で糖尿病発症予防に期待が出来そうです。

✓ケール(八街市産)
こちらは朝一番に売り切れた商品で写真無しです。別の種類のケールは以前の記事に記載したので良かったらそちらもご参考までに見て頂けると嬉しいです。

こちらは以前コラード系赤ケールを使ったサラダ

✓キウイ(佐倉市産)
いつか食べてみたいと思い、売れ残ったら買って帰ろうといつも狙っているのですが本日もお陰様で売り切れ。農薬不使用のため皮ごと食べられるそうです!いつか…食べてみたい。
原産国であるニュージーランドやオーストラリアでは元々皮ごと食べる習慣で、日本では輸入品が多いこともあり皮をむいて食べるのが当たり前となっていますが、薄くスライスしてイチョウ切りなどでヨーグルトに和えると違和感なく食べられるそうです。

キウイフルーツにはビタミンC、食物繊維、カリウム、ポリフェノール、クエン酸などの栄養がよく挙げられます。よく「レモンの何個分のビタミンC」などと表現されることがありますがレモンはそんなに一度に食べられませんよね。ちなみにレモン100gにビタミンCは100mg含まれているのに対し、キウイフルーツは100g(サイズによりますが1個分のイメージ)に70mg含まれています。ビタミンCは水溶性のため摂り過ぎても尿とともに排泄されてしまいます。毎日補充することが大切ですので果物も毎日摂れると理想的です。またカリウムも多く、腎疾患や透析患者さんには特にキウイの提供は禁忌としていました。
また食物酵素が多く肉料理にパイナップルやキウイフルーツを入れることがありますがこの酵素により肉が柔らかくなる性質を利用しているのです。またこの酵素の働きでゼラチンは固まりませんので、ゼリーなどを作る時は寒天で作るか、またはキウイフルーツを加熱して酵素を失活させてからなど、作る際はご注意下さい。

その他、まだ食べられていないお野菜たち

今回のご用意した野菜の中でまだ食べられていないのですがどれも新鮮でおいしそうでした。白菜は小ぶりでしたがズッシリと重く、鍋料理以外にもサラダやお浸しで楽しめそうです。
✓ネギ(富里市産)
✓はくさい(富里市産)
✓京くれない 人参(山武市産)
✓春菊(富里市産)
✓さといも(千葉市産)

野菜からパワーをもらう

ヤーコンやきくいもなどはメディアなどでパワーフードとも呼ばれるそうですが、私にはどの食材もそう思えてしまいます。どれも農家さんの作り手の愛情が感じられる、まっすぐで甘く、瑞々しい新鮮な野菜たちばかりで、まだ全部食べられていないのですが少しずつ試してみたいと思っています。
料理はよく洗って皮をむいたり、その皮がゴミになったりと面倒に感じる方も多くいるかもしれませんが、皮をむかずにそのまま食べられることは時短にもエコにもなるばかりでなく、何よりも皮の部分に栄養が一番詰まっているためいいことづくめなんですね。
最近酵素についての記事をいくつかご紹介しておりましたが、このような野菜たちを食べると体中に野菜の栄養や酵素が行き渡る感覚がします。どれもこれも味が濃厚のため少しの塩だけで食べるのが一番素材の味を感じることができて最高でした。以前の記事にも同じことを書きましたが、健康のために減塩と言われていますが素材が良ければ味付けは薄くて充分です。

健康や美容を考えて色々と試してみることなどあると思いますが、難しいことを考えずに農家さんが愛情込めて手間暇かけて作った野菜を食べることができたらそれだけで健康でいられる気がします。現在、SDGsの観点からフードロス削減のために野菜をタダでもらったり格安で売っているのを見かけますが、価値あるものに正しい評価が認知され全国の農家さんたちが長く続けていける仕組み作りが広がると嬉しく思います。チバベジのような活動が広がるよう、私は一消費者でしかありませんが日々の感謝の気持ちをこちらでお伝えできたらと思い今回こちらに記事にしました。

今回一緒に出店された方はつぼ焼きでの焼き芋販売で、じっくり2時間かけてお芋を焼くため蜜が垂れてしまうほどの状態でした。寒い一日の中でしっとり甘い焼き芋が温かくて絶品でした!皮はパリパリ、中身はしっとり甘くもはやデザートでした。ごちそうさまでした!