皆さまこんにちは。昨年10月に開業届を提出して一年が経過しました。前進出来ているのか分からず不安な毎日を送っていましたが今やっていることは無駄ではないという実感もあり、気が付いたらもう一年経ったんだ…という感覚です。それがあっという間だったのかボンヤリしていたのか、道半ばで何が正解かも分からないままですが、本日はこの一年間どんな活動をしたか自分なりに振り返ってみようと思います。
目次
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はじめの3か月間の活動(10~12月)
このブログの中で少しずつ私の活動をご紹介させて頂いておりますが、開業届を提出して以来、初めのうちはこのような活動を行っていました。
✓地域でのボランティア活動への参加
・認知症カフェへの参加 ・スタッフの方との交流 ・地域活動への参加
✓規格外野菜販売のボランティア活動
✓保険外サービス事業の企業でご利用者さんへのお困りごとを対応
・料理作り ・買い物代行 ・掃除 ・庭掃除 ・話し相手 ・外出同行 ・通院同行 ・引越し前の荷物の整理のお手伝い ・その他
✓その他記事執筆ほか
半年間で新たに始められたこと(1~3月)
✓月1回のビーチクリーン活動
✓月1回のレンタルキッチンでの料理提供
✓ターミナルケアの訪問看護をしている方のところへ、在宅患者さんの栄養サポートでの営業活動
✓保険外サービスの活動をしている方々のお話を伺う(特に介護系)
✓会計処理の手伝い
✓特定保健指導の仕事
さらに半年間での活動(4~9月)
✓保険外サービス事業の企業で事務方の請負業務やサポーター業務以外の活動
✓月1回、規格外野菜を使用したスムージー作りの手伝い
✓市長との対談に参加
✓レンタルキッチンで近所の野球ファン向けの応援酒場(5回開催)
✓地域包括支援センターにて、少人数制の栄養講話
✓その他
できなくなったこと
✓一日1万歩歩けなくなった
✓ラジオ体操やらなくなった
✓月1回のビーチクリーン活動に参加出来なくなった
✓近所の認知症カフェに参加出来なくなった
✓インスタグラムの投稿が出来なくなった
✓ブログ(この記事)を週1回から10日に1回に減らした
この他にも今月いっぱいで終了にしたいこともあって御相談をしている所です。時間の作り方、メリハリの付け方は個人事業でやっていくなら時間管理や自己管理は必須です。これから運動習慣を本格的に初めて行きたいと思っていたのにむしろこれまでのことが出来なくなってきている。これでは元の不摂生な生活に逆戻りしてしまいます。私の課題の一つだと感じています。
保険外サービス事業の裏方を業務請負している分、ご利用者様宅への訪問回数も減らしました。以前こちらでご紹介したご利用者様宅へは今月のはじめを最後の日にして頂きました。変わりなく過ごされているか個人的にはとても気になりますが…最後になった日、玄関にはいつものように綺麗にお花が飾られていたのでこちらもお断りして写真を撮らせて頂きました(最後に作った料理の写真だけ忘れてしまいました…)。そうしたら、居間の方にもっと立派な花を飾ってあるのよと見せて頂きました。次の方に引き継ぐことで余裕がなく、気づけませんでした…こんな風に綺麗にお花が活けられたら華やかで素敵な日常だなぁと癒されます。
栄養関連はやっぱり介護保険で関わることが難しい
以前より時々記事の中でこのようなお話をしているのですが、この一年間保険外サービス事業に携わることで気づいたことや実感していることがあります。
診療報酬や介護報酬の中で栄養関連で関わることは実際にあります。しかしそれが私の見聞きする中ではとても少ないということです。医師の指示のもとということが大前提である点、またケアプランを作成する際の優先度が低くなるという点(それよりも身体介助での必要性が高いという意味で)、さらに栄養関連で関われる内容がひと月の上限で短いという点、管理栄養士以外の有資格者で対応できる点。以上のことから活躍の場は出来ているけれども事例としてはこれからなのかなという印象を受けました。
そして今私がお世話になっている保険外サービス事業の分野においては、言葉の通り介護保険で利用できない状況、具体的に言うと要支援の場合利用できるサービスが少なかったり同居家族がいると利用できない内容があったりということですので、まだまだ介護予防、自立できる状態の方が利用するケースもあります。そういった点では利用したいサービス内容に加えて健康状態維持のための栄養関連のサポートなども可能性としてはあるのではないかと考えていました。介護度や疾病の状態が重くなればなるほど必要な栄養面や食事のサポートも必要になりますが、一方で予防や重症化予防に必要な栄養面や食事面でのサポートを要支援の状態の時こそ提供することができたら健康寿命を延ばすことが期待できるのではないかと思っています。介護保険で出来ないことも、自費でも御要望があれば少しでも健康で長生きできるためのお手伝いが出来るのではないでしょうか。それが将来への不安を少しでも和らげたり幸福度に繋がったり、国の医療費の低減に繋がったり、要介護者の増加よりも要支援で維持できる方がこれからの少子高齢化の中での医療介護の担い手不足の解消に繋がるのではないかと同じように考えている方はたくさんいらっしゃることと思います。
栄養士は健康な方への栄養指導が出来るのに対し、管理栄養士は疾病の方への栄養指導が出来ます。それでも世間のイメージは管理栄養士がスポーツジムやコンビニとコラボしたり「管理栄養士監修」といったプラスイメージのキーワードが入った加工食品が出回ったりするほど、栄養士よりも管理栄養士のイメージがあるようです。いずれにしても臨床栄養の知識がある管理栄養士が要支援者や健康な方の栄養相談が出来ればアドバイスの幅は広がるでしょう。法的に問題ない範囲でということになりますが街の保健センターや栄養ケア・ステーションで対応されていることとはまた異なることが出来たら、少しは変わるかもしれません。
2年目に向けて
そのようなことをずっと考えてながら一人ひとりの個人宅に訪問しては色々なことを考えていました。食事作り以外でも、掃除だけで入るお宅や通院同行でお会いしたご利用者様など、日常生活の中での不安や出来ないことがある中で困っているから保険外サービスを利用している。こちらの企業に関われたことは私にとってはとてもプラスになりました。介護保険の現実を知ることが出来ただけでなく、栄養関連の介入もまだまだ現実的には少ないと知ることも出来ました。それを法に触れないレベルで保険外として関わっていくことは出来るかもしれません。
ただ、業務委託契約をしている中で私が栄養関連に直接関わる時間が取れず、こちらの企業の目先の対応に追われる現実に焦りを感じていることと、横道に逸れてしまっているのではという感覚に陥り、本来やろうとしていた事業の時間が取れるよう、関わる日数を減らしてもらうことにしました。今はそのための準備と活動時間に充てています。
まずは一年間、何とかやってこれたということだけで私にとっては大きな一年となりました。不安もありますが2年目に向けてもう少し具体的に「前進」していけるといけたらと思っています。
本日も最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。