佐々木漬物の「こだわり」|”やせ菌”って本当にあるの!?目的は肥満防止に作用する短鎖脂肪酸を生成させること

佐々木漬物の「こだわり」|”やせ菌”って本当にあるの!?目的は肥満防止に作用する短鎖脂肪酸を生成させること

皆さまこんにちは。佐々木漬物の御主人が青年の頃に発表した資料から、御主人の原点を知ることができました。

農業と経営に真剣に向き合った時に気が付いた、「なんで米ぬかに埋まっている畑の野菜はいつまで経っても元気なんだろう?」という疑問からぬか漬けが人間の身体にも良いということを経験から知り、こだわりの発酵ぬか漬けを作るために独学で知識と技術を身に付けていきました。

現代では「健康的な生活を支える三原則は、快食、快眠、快便」と言われています。

本日も佐々木漬物のこだわりの一つ、「酪酸菌」のお話をしたいと思います。

目次

「やせ菌を摂取すれば痩せられる」は間違い!?

様々な情報が飛び交っている現代。ダイエットに「やせ菌」というキーワードが増えていますが一体どういうことなのでしょうか。

いかにもその類のサプリメントを摂取すれば無理なダイエットをしなくても痩せて理想の体型に…なんて期待を膨らましてしまいがちです。

しかし、実際にはそうではありません。”やせ菌”と言われるものを正しく知るために一つずつご説明していきたいと思います。

酪酸菌は酪酸という短鎖脂肪酸を生成する

まず、”やせ菌”の正体をお話したいと思います。

日本国内で身近な食材ではぬか漬けにしか存在しない「酪酸菌」。この酪酸菌は「酪酸」という短鎖脂肪酸を生成します。

また酪酸菌以外にも、食物繊維やオリゴ糖、でんぷん、タンパク質などから腸内細菌により短鎖脂肪酸が生成されます。

主なものは「酪酸」「酢酸」「プロピオン酸」の3つで、これらを総称して「短鎖脂肪酸」と呼び、共通の働きとそれぞれ異なる働きをします。

短鎖脂肪酸に秘密が|肥満を防ぐ効果

この3つのそれぞれの働きの中に肥満を防ぐ効果があるのです。

具体的には、腸内細菌から生成された短鎖脂肪酸は、他の栄養分とともに腸から吸収され、血液中に入って全身を巡ります。

肥満というのは体内の脂肪細胞が栄養分を取り込んで細胞が肥大化していくのですが、短鎖脂肪酸が過剰に脂肪が溜まるのを防いでくれるのです。

さらに短鎖脂肪酸は交感神経にも作用し全身の代謝を活性化させてくれるため、過剰な栄養分の消費を促してくれます。

そういった意味で太りにくい(痩せやすい)体質になれるという訳です。

しかし、短鎖脂肪酸を摂取することができれば痩せられる、やせ菌を摂取すれば痩せられるということではありません。ではどうしたら良いのでしょうか。

酪酸菌はぬか床も人の腸内も、他の善玉菌の住みごこちを良くしてくれる

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短鎖脂肪酸が生成されると大腸内のphが下がります。

そして短鎖脂肪酸のおかげで大腸内のphを低く弱酸性に保てることにより、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が住みやすくなると言われています。

いわゆる菌たちの共生ですね。住みごこちがよくなると日和見菌は善玉菌に変わり、バランスが善玉菌優位の腸内環境に保たれます。

腸内細菌叢(腸内フローラとも言う)が善玉菌優位に整うと、短鎖脂肪酸の生成量が増えます。

短鎖脂肪酸が増えることにより身体にいいことずくめの効果が期待されるのです。

やせ菌を摂取して太りにくい体質にするためにはズバリ腸内環境を理想的な状態で維持する、ということなのです。

善玉菌を増やすためには善玉菌のエサを同時に摂取すること

以前からお話しているように善玉菌を増やすためには、エサとなる水溶性食物繊維やオリゴ糖を腸内に送り届ける必要があります。

ただ短鎖脂肪酸を生成させるだけではなく、腸内環境を理想的な状態にキープするためには腸内で善玉菌を増やすことが大切なのです。

そうすることで短鎖脂肪酸の生成量が増えて肥満を防ぐ作用が働くため、その状態が日々続くようになるのですね。

毎日コツコツと短鎖脂肪酸を生成し続けることがポイントになります。

ぬか床を一日1回はかき混ぜないといけない理由

そこで、ぬか床の話になります。

ぬか床は毎日1回かき混ぜる必要がある理由を以前の記事でお話しました。

その理由が酪酸菌です。酪酸菌は酸素の少ない環境を好みます。しかしぬか床を空気に触れさせないままでいると酪酸菌が増えすぎてしまうのです。

そうすると酪酸菌特有の匂いが強くなり、人体に毒性はないものの臭くて臭くてとても食べられません。

そのため、酪酸菌が増えすぎないように一日に1回は空気に触れさせるのです。

ぬか床には様々な菌が共生または拮抗し合って生きていて、増えすぎず丁度良い数の酪酸菌がぬか床にいることで他の乳酸菌などの善玉菌が住みごこちの良い環境になると言われています。

乳酸菌やビフィズス菌は「偏性嫌気性菌」と言い、酸素の少ない環境は善玉菌が活動しやすくなります。

そしてそれは腸内でも同じことが起きています。酪酸菌が増えるほど乳酸菌やビフィズス菌も増え、腸内環境がどんんどん善玉菌優位に変化していきます。

善玉菌の数が増えると、結果的に腸内で短鎖脂肪酸が生成されやすくなるのです。

短鎖脂肪酸の身体への効果

主な3つの短鎖脂肪酸には共通の働きと、それぞれ異なる働きがありますが、それらを簡単にまとめるとこのようになります。

✓大腸の細胞のエネルギー源として使われる

✓グリコーゲンの貯蔵を促す

✓コレステロールの合成を抑制し、脂質代謝の改善が期待される

✓カルシウムなどのミネラル類の吸収を促進する

✓腸内を弱酸性(phを低くする)にする

✓酸素の少ない環境になるため善玉菌が増えやすい環境、(悪玉菌が減りやすい環境)になる

✓大腸がんや潰瘍性大腸炎の予防

✓免疫細胞(制御性T細胞など)を 増やす効果が期待される

さいごに|「ラクして痩せる」ではなく、「ラクして続ける」がコツ

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いかがでしたでしょうか。やせ菌って、ある種の菌を摂取すれば痩せられるということではなく、水溶性食物繊維を摂取することで腸内にいる菌から短鎖脂肪酸が生成され、肥満防止に繋がる作用を期待することができる、ということです。

善玉菌優位の腸内環境を維持し続けることで太りにくい(痩せやすい)体質を維持することができる、ということですね。

その状態を保つためには発酵食品と食物繊維を継続的にコツコツと摂取し続けることが大切です。

私はぬか漬けを少量でも毎日食べて腸内に善玉菌を補充し続け、さらにその善玉菌たちが腸内で増えるように水溶性食物繊維を同時に摂取するようにしています。

・佐々木漬物の「乳酸発酵白菜」を毎日食べる
・ご飯に押麦を混ぜて炊く
・毎日、海藻ときのこの味噌汁にする
・味噌汁の具として摂れない時は海藻の小鉢を一品にする
・納豆、果物を毎日食べる

これでもまだ理想的な食生活にはなっていないと思いますが、私の場合、無理せずに続けられる方法を選択しこのような食事内容にしています。

もう少し芋類や他の野菜類の出番が増えると良いのですが、今はこの状態で次の健康診断まで続けてみようと思います。

「ラクして痩せる」ことは出来ませんが、「ラクして続ける」ことが私にとっては結果的に体質改善に繋がると思っています。

皆さんも自分に合った方法で無理なく毎日続けられるダイエットや体質改善が見つかると嬉しいです。