療養食支援サービス|塩分とタンパク質制限の食事記録11/27~12/29

療養食支援サービス|塩分とタンパク質制限の食事記録11/27~12/29

皆さまこんにちは。2023年9月より始まりました療養食支援サービス、こちらは「一昨年」2023年12月の一か月分をまとめて投稿いたします。

<ご依頼をいただいたきっかけ>
・60歳代女性
・要支援2
・慢性腎不全や慢性心不全ほか、いくつか疾病を抱えていて家事ができない
・旦那様のサポートを受けながら自宅療養中
・食事制限があることに加え奥様の嗜好も激しく、旦那様が食事作りに疲弊されている
・介護保険では受けられるサービスがないため、保険外サービスとして対応

<ポイント>
・保険外サービスとして出来ることと出来ないことと、やってはいけないことを説明
・医師からの食事指導の内容を一緒に確認し、ご家族に代わって同じようにお食事作りを行う

<留意点>
・塩分、タンパク質、カリウム制限食
・慢性腎不全を患っていて透析が必要な状態だが心臓の状態も悪く透析できない

<課題>
・嗜好が激しく食事量が減り、10kg以上痩せてしまった
・旦那様が食事の用意をしてきたが疲弊してしまっている
・嗜好と留意点に配慮しながら体重増加を目指す

<具体的なサポート内容>
・その日に使用する食材の買い出し(調味料やその他食材は旦那様が買い物に行かれています)
・週2日、2時間30分のサポート
・一回につき3~4日分の作り置き
・旦那様も一緒に召し上がるため2名分の料理

ちらし寿司が食べられた頃から食欲がわいてきて食事が楽しみになってきたと仰って頂けました。
始めは奥様の分として様子を見ながらご用意してきましたが、最近は旦那様も一緒に召し上がるとのことで、嗜好も少しずつ分かってきたことから量を多めに用意するようになりました。

もちろん塩分・タンパク質・カリウムを制限しないといけないのですが、これまではそれ以前の、必要最低量も摂取できずどんどんやせ細っていってしまったとのことでしたので少しでも体重増加に繋がると嬉しく思います。

目次

カリウム制限_果物について

果物が大好きとのことでご質問を受けました。

基本的には腎不全食に生果物を提供することは禁忌としています。しかしようやく少しずつ食欲が出てきたという段階ですのであれもこれもと病院食のように決めつけて制限してしまっては個人対応の意味がなく、またストレスが溜まってはかえって身体に悪いのではと思い、完全に否定するのではなく、まずは種類とカリウム含有量をお伝えしてみることにしました。
中でもバナナ、キウイフルーツ、メロンはカリウム値が高いため避けて頂くこと、また、柿も好きとの事でしたがやや高めなので一口楽しむ程度にするようにとお伝えしています。

・みかん1個 120mg
・りんご4分の1個 120mg
・キウイフルーツ1個 300mg
・バナナ1本 360mg
※サイズにより異なるため、分かりやすいように目安でお伝えしています。

特にみかんが大好きとのことでしたので食べるならみかんやりんごを中心に、1個未満の心づもりで召し上がる程度にし、また、一度に食べ過ぎないように注意していただくようお伝えしました。

この場合、みかん1個で重量80g、カリウム120mgとお伝えしています

完全に否定したくないという思いの背景には、こちらの記事も併せてお読みいただけると嬉しく思います。病院では徹底してカリウム値を一日当たり1500mg未満に抑えて献立作成をします。そのためには生野菜・生果物から排除していきますので比例してビタミンやミネラル、食物繊維なども減ってしまいます。当然酵素を取り入れる機会も失います。その結果陥る新たな症状も懸念されますので、ご本人が欲しているのであれば少量で様子を見ることもできるかもしれません。

慢性腎臓病を患う高齢者の栄養改善や治療にも大きく貢献するものと期待されるとして研究成果を発表されているのですが、血液透析患者でも貧血、衰弱、歯肉出血を含むほとんどの壊血病症状はしばしば起こります。

背景と目的は「世界中で透析患者の低い血漿アスコルビン酸濃度が報告されている、日本の透析患者も血中ビタミンC濃度が低いのかは、よくわかっていなかったため調査を行った」ということです。

ビタミンCの話|臨床栄養学の落とし穴_カリウム制限すると一緒に減ってしまうものが見落とされている
皆さまこんにちは。ビタミンCのお話は今回で最後になりますが、本日はビタミンCによる医療分野への期待というお話を少しだけしたいと思います。糖尿病発症や合併症の予防…
puree-nomori.com

◆栄養価

たまに何かがオーバーすることもありますが、厳密に言えば旦那様ときれいに半分こにして食べられているか、他に私の知らない所で何をどの程度間食しているかなど、摂食状況までは把握できておりません。
そのためあくまでも目安として、制限すべき栄養価が大幅にオーバーしていないかをチェックするには指標にできるのではないかなと考察されます。

本来の趣旨は「ご家族に代わって療養食を作る」ことが目的であり、これは”ドクターからの指示を直接受けて介護保険内で行っている厳密な栄養指導”ではないため、この提供量で今後も継続し体調面など様子を見ていけたら良いのかなという兆しが少し見えてきました。

いずれにしてもお互いに手探り状態から試してみて3か月、まずは体調も良く年末年始を明るく迎えることができそうでホッと一安心のひと区切りとなりました。

栄養価の画像以下は参考までにメニューとその写真を羅列いたしました。お時間があれば目を通して下さいますと幸いです。

メニュー

◆11/27(月) 4日分

・赤魚の煮付
・豚肉(カタロース)のマスタードソース
・鶏肉と筍のカシューナッツ炒め
・千切りキャベツのカレーチーズ焼き
・仙台麩の煮物 →奥様が大好きとのことでリクエストあり
・ワカメと胡瓜の酢の物

野菜合計1095g(一人一日分137g)

◆12/1(金) 4日分

・鮭のムニエル
・ホイコーロー(この日は豚バラ肉使用)
・鶏肉と大根のさっぱり煮
・ホタテと小松菜・コーンのバターソテー
・切り干し大根の煮物
・セロリと胡瓜のレモン酢和え

野菜合計1510g(一人一日分190g)

◆12/5(火) 3日分

・カラスガレイの煮付
・豚バラと筍の角煮 →乱切りが大きかった
・海鮮ニラチヂミ
・鶏肉とカリフラワーのコンソメソテー
・かぼちゃのいとこ煮
・トマトとワカメのポン酢和え

野菜合計1505g(一人一日分251g)

◆12/8(金) 4日分

・白身魚のマリネ
・酢豚(バラ肉使用)
・鶏肉とさつま芋の甘辛炒め
・海老団子と白菜の中華煮 →既製品の海老団子が口に合わない
・切昆布の煮物
・ほうれん草とかまぼこ和え(酢の物)

野菜合計1380g(一人一日分172g)

◆12/12(火) 3日分

・銀ダラの煮付
・肉じゃが(豚バラ使用)
・鶏肉と白菜のトマトスープ
・ぜんまいと姫竹の煮物 →すごく美味しかった
・ワカメと胡瓜のしらす和え

野菜合計1595g(一人一日分266g)

◆12/15(金) 4日分

・魚介とほうれん草の中華炒め
・豚バラとレタス・舞茸のコンソメソテー
・筑前煮
・ひじきの煮物
・カリフラワーのピクルス
・キャベツと胡瓜の生姜酢和え

野菜合計1595g(一人一日分199g)

◆12/19(火) 3日分

・牡蠣のちり蒸し
・豚カタロースとレンコンのオイスターソース炒め
・鶏ごぼうとこんにゃくの煮物
・さつま芋のいももち
・切り干し大根煮
・レタスと胡瓜の酢の物

野菜合計1580g(一人一日分264g)

◆12/22(金) 4日分

・サーモンのカルパッチョ
・ローストビーフ
・鶏と筍のごった煮
・ポテトサラダ
・春菊のお浸し
・大根と胡瓜の酢の物

野菜合計1285g(一人一日分161g)

この日から減塩だし使用に変更しています。

◆12/26(火) 3日分

・銀鱈の煮付
・チンジャオロース(豚バラ)
・タンドリー風チキン
・長芋のそぼろあんかけ
・ひじきの煮物
・長芋の千切り
・タコと胡瓜の酢の物

野菜合計975g(一人一日分163g)

◆12/29(金) 3日分

おせちを頼んでいるとのことで、リクエストで以下のお惣菜を用意して欲しいとご希望あり

・海鮮中華丼
・ぜんまいと姫竹の煮物
・切り干し大根とホタテの煮物
・春雨サラダ
・胡瓜とワカメのしらす和え

野菜合計1295g(一人一日分216g)