皆さまこんにちは。いきなりタイトルに貝長って…頭おかしな人かと怪しい感じが漂っていますよね。
しかもこのご時世、コロナウイルスではなくノロウイルス…
変な人なのかとほとんどの人が思ったかもしれませんが、まずは頭のおかしい人かも…の誤解が解けると嬉しいです。
目次
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生牡蠣が食べられなくなった
私は牡蠣が大好きです。特に生牡蠣を、レモンを絞って食べるだけのシンプルな食べ方が一番好きです。
子供のころは苦手で食べられませんでしたが、いつからか美味しく感じるようになりました。
ビールを美味しいと感じるようになった頃くらいからでしょうか。
そんな生牡蠣ですが、ある日から食べたくても食べられない状況になってしまいました。
それは給食会社で働いていたと前回お話しましたが、20代半ばの頃に入社した給食会社のルールが、生牡蠣の喫食禁止だったからです。
給食従事者が“健康保菌者”にならないようにお刺身以外の生ものを食べることを禁止と会社でルールを設けていました。
※健康保菌者とは、無症状でも腸内に食中毒の原因となる微生物菌がいることを指します(サルモネラ菌や腸管出血性大腸菌などのことです)
好きな方にとっては辛いですよね。卵かけご飯が“TKG”と言われるほど流行った頃などは、パートさんの面接の時点で、生卵は食べられなくなると先にお伝えするようにしていました。
専用の醤油まで商品化されるほどの事態でしたので、以前は採用後のオリエンテーション時に生卵は食べてはいけないとお伝えしていたのですが、好きな方にとっては採用後に言われても私のように同じ気持ちになる方もいるのではと思い、ある時期から先にお伝えするようにしました。実際にそれで応募を辞退した方もいました。
幸いにも私は生肉も生卵も苦手だったのでどちらも気にならなかったのですが、生牡蠣が食べられない…
これはとても悲しかったです。
現在は退職しているので好きな時に思いっきり味わっています。自由に食べられる幸せ…!
失って初めて気づくとはよくあることですが私にはこの出来事もその一例です。
退職した時は、翌日さっそく築地に行って15年振りの生牡蠣を味わいました(笑)
自称 “牡蠣だって被害者なんだぞの会” ってなに?
さて、自称“牡蠣だって被害者なんだぞの会“とはなんぞや、というお話をしたいと思います。
先にお伝えしますが、このような会は存在しません。
私が勝手に作って自ら貝(会)長を名乗っているだけです。
頭イタイ人としか思えないですよね😳好きすぎて作りました(笑)
特に何か活動しているわけではなく、私がただ牡蠣をたまに食べに行くので、その時に牡蠣への誤解と無念を晴らす思いを込めて、感謝しながら食べるようにしているという、ただそれだけなんです。
そう思った理由をこれからご説明します。
ふざけたタイトルと反して少し真面目な内容になってしまいますが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。
ノロウイルスとの闘い
前述したとおり、私は給食会社で働いていました。
特に病院や高齢者施設などの福祉施設の給食でしたので、安全衛生への対応は並々ならぬ努力と苦労がありました。一般的な飲食店と異なり免疫力や抵抗力が落ちている方が対象ということが基本となっているため、食事を提供する側としては衛生管理は当然の責務でありますが、さらに厳しい衛生管理が求められます。
好きだけど食べられないということで悲しむべきではないとすぐに思い直しました。
学生の頃に学んだ衛生の知識、食中毒の知識をより深く学び続け、現場で実践しなくてはなりません。
立場上、パートさんへ定期的に衛生教育を実施するなど、日常での指導に加えて衛生教育と管理のウエイトは業務の中でかなり占めていました。
新しい衛生の知識を常にインプットしては新たな対策を取る、ということを繰り返し行っていました。
2002~2004年頃でしょうか。「今年はお腹からくる風邪が流行っているみたい」と世間で囁かれることがあった時期のことを覚えている方もいらっしゃるのではと思います。
その後、“ノロウイルス”が原因ということがわかるようになってきたのです。
それまでは食中毒と言えば微生物由来の対策がメインでしたが、ウイルス由来の食中毒対策も強化していくことになります。
ヒトからヒトへの感染で、ヒトの腸内でのみ増殖するため、手洗い、調理器具や設備の消毒は85度以上1分以上の加熱または次亜塩素酸ナトリウムでの消毒により不活化させることがが有効と言われています。
(二枚貝の調理については現在は85~90度90秒以上となります)
微生物由来の食中毒対策に加えて、より感染力の高いノロウイルス対策が現在も続いています。
引用元:国立感染症研究所ホームページ ノロウイルス感染症 (niid.go.jp)
ノロウイルスに感染してしまった…
ノロウイルスが日本ではじめて大流行したのは2006年12月です。
私はそのおよそ1年前に当たる、2006年1月にノロウイルスに感染してしまいました。
私はいわゆる流行にはあまり興味が無い方です。行列に並ぶのも避けるタイプです。
それなのにノロウイルスに関しては、流行を先取りしてしまいました…
夜、前触れなく吐き気がすると思ったら、その数分後に嘔吐をしてしまう、というスピードでした。
その後関節痛(筋肉痛のような)を伴う発熱があり、その時は38.5℃まで一気に上がりました。
体調は、解熱剤の効果もあってか2日後ほどには回復しました。
社内の対応の流れと、当時の病院での診察状況
会社のルールで体調不良者は出社禁止、上司へ連絡を入れ、まず自宅待機という指示が出ます。
そして会社からノロウイルス用のPCR検査キットが送られてきて、それを検査機関へ送付。
その対応とは別に翌日病院へも行き、診察してもらいました。
病院での診察結果は「原因はわからないが胃腸炎や風邪などの一種でしょう」と言われました。
仕事の事情を説明しノロウイルスかどうかを診てもらうことは出来ないか念のために尋ねてみましたが、
「この病院ではできない、外部に委託するため1週間程度かかるし2~3万円ほどする」と言われました。
現在ではノロウイルスも一般的になりましたので今の病院での検査体制はわかりませんが、当時はこれ以上詳しく検査することはありませんでした。
解熱剤をもらい、自宅待機の日々が続きました。
検査結果は
自宅待機中、数日後に会社から連絡が入りました。結果は陽性。
ノロウイルスの感染力の強度を表すのが”+”の数となるのですが、私は”3+”の陽性でした。
当時、社内での再検査は+が1つの場合は一週間前後、
2+の場合は2週間前後、
3+の場合は3週間前後
と間隔を空けて再検査することにしていました。
理由は、症状が出たあとも体内にウイルスが残存しているからです。
ノロウイルスの場合は長くて1か月ほども腸内に残っていることもあり、腸内から完全に排出されるまでに、トイレに行くたびにウイルスを排出し付着させてしまっている可能性があります。
私は3週間後に再検査をし、晴れて陰性になったのですが、初発から数えると結局1か月間休んだことになりました。(※間隔を空けて再検査しても、まだ陽性のままの方も中にはいます)
この間、言葉の通り家から一歩も出ずに安静にしていました。唯一出たのは2階のベランダだけです。
一か月後に職場に行ったときは周囲全体が広く眩しく見えました。私の部屋の壁が当時木目調だったので、特に白系の壁や太陽光がきつく、慣れるのに時間がかかったのを今でも覚えています。
私が一か月休んだことで現場は人手不足がさらに深刻化していて、丁寧な掃除が行き届いていませんでした。
勿論、清掃や消毒作業は衛生管理上行っていましたが、最低限のことしかできなかったとのことでした。
床は緑色なのですが床掃除までは手が行き届かず、汚れで黒ずんでいました。
でもその黒ずんだ緑色さえも眩しく感じたほどです。
この時は職場の皆さんに本当にご迷惑とご苦労をお掛けしてしまったという思いでいっぱいでした。
ノロウイルスについて勉強する日々
休んでいる間は、休む原因となったノロウイルスについて改めて勉強することにしました。
インフルエンザにもかかったことが無かったため、ウイルスに関しての知識がほとんどありませんでした。
皆さんご存知のとおり、ウイルスって他にももっとたくさんあるんですよね。私は勉強不足でした。
そして勉強する中で、”牡蠣”という言葉をたびたび目にしました。
”ノロウイルスは人の体の中のみで増殖する”
それも腸内のみで増殖するため、特にトイレには至る所にノロウイルスが浮遊、付着していて、
トイレを介して人から人へ感染させてしまう。
また手洗いが不十分だと、その人が触ったところをほかの人が触れ、その手で口や顔を触ると感染、
というのが通常の感染の流れになります。
こちらは参考までに、長野県北信保健福祉事務所が行った検証の資料です。
前職の在職当時、衛生教育の一環でこちらの資料を見せていただいたのですが、とても分かりやすく、
そしてとても衝撃的でした…
( 引用元:長野県北信保健福祉事務所) トイレを起点とするノロウイルス汚染拡大の検証 (nagano.lg.jp)
2014年、静岡県浜松市の学校給食においてノロウイルスによる集団食中毒が発生したことを受けて、トイレを介して二次汚染が拡がったと結論付けられた事例がありました。
これをきっかけに、厚生労働省が出している衛生管理マニュアル(大量調理施設衛生管理マニュアル)が改訂されたことを覚えています。
静岡県浜松市の食中毒事例を受けてトイレ内部だけでなく飛散により衣服にも付着してしまう様子がとても分かりやすく参考になるから、と見せて頂いた時期だった記憶があります。
(引用元:厚生労働省ホームページ ノロウイルス食中毒の事例紹介)
Microsoft PowerPoint – 資料3【厚労省】【1102差し替え】151117ノロウイルス【リスコミ名古屋,横浜】.pptx (mhlw.go.jp)
目に見えないというのはとても怖いですね。これが個室内部のあちこちに飛散しています。
手で触るペーパーホルダーや水を流すコック、ドアノブにも付着しますが壁や天井にも飛散するのです。
洋式トイレの場合は「蓋を閉めてから流しましょう」と注意喚起のポスターを目にした飲食店もありますが、見た覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ノロウイルス感染経路の推測
話を戻しまして、私がノロウイルスに感染したと考えられるのは症状の出る2日前に家族でお寿司を食べに行ったことかもしれません。
当時職場は人手不足で(医療、介護、給食業界はどこも昔から慢性的な人手不足かと思いますが)、休みも取れず100時間近く残業をしていました。
一人ヘルプに入ってくれていた人がいたのですが、その方も精神的な病気で休職していての復職であったため無理させないように、時間で帰すようにと上司から言われていました。
一番ひどいときは朝5時から夜20時まで厨房業務ということもあり、
体力的にも精神的にも参っていて免疫力が低下していたことがまず原因にあったと思います。
久しぶりに取れた休みの日も15時くらいまで寝ていることがよくありました。
今日こそ銀行に行きたかったのに窓口が閉まってしまった…ということがたびたびありました。
そんなときにたまには気分転換にと、夜、家族で寿司に連れて行ってくれたのです。
個人店のお寿司屋さんで、6人全員同じものを注文しました。単品もいくつか追加して頼んだかと思いますが、当時3歳だった姉の子供も同じものを食べました。
それなのに、私だけが感染してしまったのです。
よほど過労とストレスで免疫力が低下していたのだと思います。
ちなみに牡蠣もほかの貝類も食べていません。考えられるのは二次汚染による食中毒ではないかと思うのですが、当時は保健所へ報告しませんでした。出来なかったというのが正しい表現になるのですが、理由は私以外の家族は全員何事もなかったことと、保健所への報告は発症から24時間以内かと思うのですが病院受診時には胃腸炎か風邪の一種との診断であったことでためらいもありました(社内検査は検体の送付から結果が出るまでに数日間かかるため)。報告したのにお店の二次感染ではなかった場合、お店にも迷惑をかけてしまうと考えてしまったのです。あとは単純に、体力も気力もやり取りの余裕が無かったというのが現実でした。
当時のことを振り返るだけでも自身に体調不良の症状がある中で保健所へ連絡するという行為は、しんどい上に勇気がいると思います。新型コロナウイルスの疑いがある場合は現在保健所とのやり取りになると思いますが、連絡をする方は不安で仕方がない上にピーク時は繋がりにくい、待たされる、たらい回しされる、折り返しが無いなど、とても辛かったのではと想像してしまいます。
ノロウイルスは体内に入ってから24~48時間の潜伏期間があり、その後症状が出ると言われています。
まれに72時間後という場合もあるし、無症状のままの方もいます。
(※ウイルスの場合は微生物由来の場合と呼び方が違い、このことを“不顕性感染”といいます)
お寿司を食べに行った翌日も2日後の翌々日も問題なく仕事をしたのですが、
その2日後に当たる夜、仕事を終えて自宅に帰り、夜22時過ぎに吐き気と嘔吐があったため、24~48時間前と考えると寿司を食べたことが原因ではと推測に至りました。
ウイルスって目に見えないけどどのくらいの大きさなの?
牡蠣は昔から食べると当たるとよく聞きます。
それは牡蠣に限らずほかの貝類でも食中毒になる原因がいくつかあるのですが、
今回はノロウイルスについてのみお話したいと思います。
トイレなどの下水は、基本的に下水処理場にて処理され、きれいになった状態で最終的に海へ流れる。
この下水処理のおかげで衛生的に安心して暮らしていられると感じています。
市町村発行の広報などで下水処理の仕組みの紹介などが年に一度(9月10日が下水道の日のため、毎年この頃でしょうか)ありますが、改めて日本って安全な国だなぁと思います。
それでもノロウイルスはその技術を通過してしまいます。
ノロウイルスは直径約30~38㎚(ナノメートル)という小ささで(ピンとこないですよね)、
ウイルスの中でも特に小さい方と言えます。
どのくらい小さいかというと、他のもので比較してみましたので少しは想像出来るでしょうか。
まず1mmの1000分の1=1㎛(マイクロメートル) の単位で考えてみると、
✓髪の毛80㎛
✓スギ花粉30㎛
✓ 黄砂5㎛
✓ PM2.5 2.5 ㎛
✓ たばこの煙1㎛
✓ 食中毒などで知られる細菌1㎛
※大きさの範囲がありますが、こちらでは分かりやすくある程度の指標で表示しています。
髪の毛やスギ花粉で言われると、分からなくもない…といった感じです。
光学顕微鏡で見えるギリギリの大きさとなります。
さらに1㎛の1000分の1=1㎚(ナノメートル) の単位で考えてみると、
✓SARSコロナウイルス100~200㎚
✓インフルエンザイウルス80~120㎚
✓新型コロナウイルス100㎚
✓風疹ウイルス100㎚
✓ノロウイルス30~38㎚
ノロウイルスをナノメートルからマイクロメートルに言い換えると、
”0.03~0.038㎛”ということになります。
たばこの煙1㎛と比べて0.03㎛…
光学顕微鏡では見えず、電子顕微鏡でしか見えないレベルの小ささです。
目に見えないものを相手にしている私たち。
結局想像しきれず、とにかく小さいんだという感想しか私には持てませんでした…😓
牡蠣は当たる…というけど
その目に見えない小さな小さなノロウイルスが海水を漂い、二枚貝の中腸線という器官に溜まってしまう、ということです。
牡蠣やほかの貝類がノロウイルスを増殖させてしまうことはありません。
牡蠣を提供している漁業者さんや飲食店など関連の皆様はこの2006年12月流行当時以降、大打撃を受けたというニュースを見た記憶があります。
当時は、牡蠣が原因でウイルス感染とまるで牡蠣が加害者のようなイメージで取り扱われていましたが、
牡蠣にノロウイルスが付着してしまう原因をよくよく勉強すると、
逆に牡蠣のほうが被害者なのでは?と思うようになりました。
厚生労働省のホームページには様々な統計が掲載されていまして、こちらの食中毒統計資料に当時の状況を伺い知ることが出来ます。
(引用元:厚生労働省ホームページ 平成18年 食中毒発生状況エクセル形式) H18joukyou.xls (live.com)
こちらのエクセル資料の統計を月別にまとめると、このようになりました。
全体の食中毒件数1,491件に対して患者数は39,026名だったのですが、そのうちの7割以上がノロウイルスを原因とする食中毒だったのです(件数は3割ですが)。
食中毒の原因を当時のカテゴリ別に分けると全部で23項目ありました。そのうちの1項目であるノロウイルスが原因となっているものがこれだけ占めていることになります。
そのうち、”貝類が原因”と断定できたのは28件(患者数327名)だったのですが、私は当時牡蠣によるノロウイルス感染というイメージが強かったと思っていたのですがその割には少ないと思いました。
ノロウイルスによる感染者があまりにも多すぎてそのイメージがついてしまった年となりました。
ちなみにこの一年前の2005年は事件数総数1,545件/患者数27,019名、
そのうちノロウイルスが原因の事件数274件/患者数8,727名でしたので、2006年がよほど大流行した年だったことが伺えます。
手洗いのコツは”タイミング”と”洗い方”
ウイルスは人から人への感染で、体内でのみ増殖します。
そして体内から排出されたウイルスがその人の手に残り、別の人の触れるどこかに付着し、その手で顔を触ったり食事をしたりするからです。
一人でも多くの人が手を正しく洗うことが当たり前の世の中になると嬉しく思います。
新型コロナウイルスによるパンデミック宣言当時は「手を洗いましょう」とテレビでよく目にしていましたが、今はほとんど見なくなってさみしい限りです。今は「基本的な対策を一人ひとりが心がけましょう」と総論としてお伝えしている程度でしょうか。基本的な対策が出来ていて当たり前、という前提でお話されているように感じます。
コツは手を洗う“タイミング”と“洗い方”です。
最低限、このタイミングでは必ず洗ってほしいなと思います。
✓職場や学校、出先に着いた時
✓トイレ使用後
✓食事前
✓自宅に着いた時
他にも場面はありますが、最低限このタイミングは必須となります。
ただ、自宅へ帰ったら手を洗うと思うのですが、職場に着いてすぐ手を洗う人は意外と少なかったです。
給食会社を退職後は一般企業で働いていたのですが、コロナ禍でも出社して手を洗わずに自分の座席へ向かう方、お昼ご飯前に手を洗わない方も残念ながらいました。
私は職場に入るとすぐ2階の洗面所で手を洗っていたのですが、いつも同じ時間帯に顔を合わせる方々がいてその方たちは必ず手洗いをしていましたし、また私の隣の席の方は職場に着いたらすぐ手を洗うと話していたのでもちろんきちんと意識している方も大勢いたと思います。
また駅などの公衆トイレを利用した際も手を洗わずに出ていく人をたびたび見かけました。
洗う人はきちんと洗っています。
意識している人はちゃんと洗うけど、手を洗わない人はパンデミックであろうが洗わない、意識の差がはっきりと分かれているように感じます。
でもそういう方たちは菌やウイルスが目に見えないから手を洗う有効性が感じられないだけかと思います。
知れば手を洗う人はもっと増えると思います。
誤解のないようにお伝えしますと、手洗いだけがもちろん全てではありません。
ただ、インフルエンザはワクチンも治療薬も両方揃っているのに減らないのは何でだろうと思っていました。遺伝子型の違いもあると思いますがウイルスは消滅することなく毎年冬になると発生のピークを迎える。2019年/2020年シーズンはインフルエンザA型(H1N1)の感染がここ近年で最も多い年でした。
(引用元:国立感染症研究所ホームページ) data4j.pdf (mhlw.go.jp)
さいごに
手洗いは世の中的には当たり前ではないのか…とコロナをきっかけに最近思うようになりました。
どんなウイルスでも共通してお伝えしたいことが一つだけあります。
公衆衛生の基本は手洗いです。
私たちが正しく手洗いを実践し続けることで、少しは変わってくるのではないかと私は期待しています。
正しい手洗いはもちろんのことですが、60秒1回よりも、石鹸で10秒、すすぎ15秒を2回繰り返す方が百万倍もノロウイルスが落ちるという検証結果も出ています。
(引用元:厚生労働省ホームページ 手洗い資料PDF)
Microsoft PowerPoint – ノロウイルスによる食中毒の現状と対策について.pptx (mhlw.go.jp)
まずは短くてもいいので、コロナをきっかけに手を洗う習慣を一人ひとりが身に着けていってくれるといいなぁと思っています。
カキとノロウイルスについては思いが強く、熱も入ってしまいかなり長くなってしまいました。
備忘も兼ねて実体験をもとにお伝えできればと思いまとめたのですが、
次回は感染症防止対策として簡潔にまとめた記事をご用意したいと思っております。
最後までお付き合い頂いた方がもし一人でもいらっしゃいましたら、私の個人的な思いに付き合っていただきまして、ありがとうございました。