皆さまこんにちは。あと数日で2021年が終わります。今年の世相を表す漢字1文字は「金」と発表がありました。私個人的には「翔」でした。大谷翔平選手の活躍の速報が入るたびに喜び驚き、毎日ワクワクドキドキし、日ハム時代の応援歌の通り夢の向こう側で伝説を作っているその姿に感動しっぱなしでした。迷わずに駆け抜けろ 伝説の幕が開ける さあ気持ち込めて 進め狙い定め 跳べ!大谷! 夢の向こう側へ
皆さんはどのような一年だったでしょうか。私の今年の目標は「挑戦」でした。振り返ってみて、お陰様で私個人の今年の漢字は「挑」でした。挑戦できた良い一年だったととても満足しています。やりたいと思っていたことに一歩踏み出せたこと、そのために相談に乗ってくれ、見守ってくれた友人や家族には感謝しかありません。2年前に栄養士職の会社を退職し一般企業に転職(派遣ですが)、こちらでは職場の皆さんがとても良くして下さり、たった2年間だったとは思えない充実感がありました。その業界のことについては大変勉強になり、栄養士職としての目線で言うと関わることが絶対になかったためそちらで働いたことがとてもいい機会となりました。また学ぶことも多く居心地も良く、いさせてもらえるならばこのままずっとここにいたらいいんじゃないかと気持ちが揺らぐことがあるほどでした。それでも最後辞める時には背中を押して下さり、感謝の気持ちをどう表わしたらいいのか分からないほどの感情が溢れました。いつかどこかで一人ひとりに御礼をお伝えしたく、また、いつかお会いできることがあるならそれを楽しみにしたいと思っております。
そんな職場を離れ、個人事業主として一歩踏み出せたことは私にとって大きな一歩だったのです。しかし肝心なのはその先で、開業届を提出して3か月、準備期間も含めると間もなく4か月が終わろうとしています。私がやりたい方向に進めているのか、ブレてしまっていないか、最終目標に至るまでのプロセスはこのまま進んでも間違っていないのか答えはどこにもありません。今度の3月までを上期の計画としてまず一歩踏み出せたことを、その先に繋げるためにも振り返ってよく考えてみたいと思います。まずは挑戦できたこと、本当に周りの皆さんに感謝したいと思います。
目次
開業届の「開業日」
まず、管理栄養士としてフリーランスとしての開業届を提出しました。開業日は「自分がこの日」と決めたらその日で良いそうです。例えば何かと契約したとか、出店日とか、そういうものがなくても開業日にできるそうです。私は以前の栄養士職での職場で10月に昇進や人事異動がなぜか多くありました。4月の年度初めにも数回ありましたが私にとって節目は圧倒的に10月でした。そしてその会社を退職し派遣の職場で働き始めたのも10月で、そして今回、開業届を出す準備が整ったのも10月でした。私の誕生月でもあるのですが、月初ということだけでなく父親の誕生日が10月1日のため、わかりやすく10月1日を開業日として5日の火曜日に税務署へ提出に行きました。
開業届の「職業欄」
様々な手続き等で職業欄を記入する際、管理栄養士としていつも悩むことがありました。職業欄に詳細を書く時です。ただの職業として書く分には当時は「会社員」ですのでここは悩むことはありませんでした。これが病院や福祉施設での勤務なら医療または福祉従事関連になると思うのですが、詳細を書く場合、コントラクトフードサービス業だったためサービス業なのか飲食業なのかそれとも医療従事となるのか悩むところでした。実際に栄養士は総務省の「日本標準職業分類」では以下のようになります。
> 専門的・技術的職業従事者 > その他の保健医療従事者 > 栄養士
総務省|統計基準・統計分類|日本標準職業分類(平成21年12月統計基準設定) (soumu.go.jp)
【分類コード】151
【項目の説明】栄養士の免許を有し、栄養指導、栄養相談、給食施設における献立の作成・栄養価の計算・特別治療食の調理・その他これらに伴う食事相談・し(嗜)好調査・栄養摂取状況調査などの栄養指導の仕事に従事するものをいう。
【事例】栄養士;管理栄養士;栄養指導員;学校栄養職員;ダイエット・コーディネイター(栄養士)
栄養士職は大項目がA~Lまでの12項目あるうちの、「B専門的・技術的職業従事者」で、中項目が5~24までの20項目あるうちの、「15その他の保健医療従事者」に該当します。
栄養士に限らずどの職業にも説明が難しい、または「その他」に分類される職業はたくさんあると思います。それだけ自分がしっかりと「何をやっているか」を説明出来ないと、周りに正しく伝わらないということです。悲しいことに、結局開業届の職業欄は空白のまま提出ということになりました。下の方に記載する【事業の概要(出来るだけ具体的に記載すること)】欄に詳しく書いてあるから空白でも問題ないと窓口の担当の方からご説明を受けました。
開業届の「事業の概要」
事業の概要は、私は以下のように記載しました。
「栄養・健康・衛生に関する記事執筆、レシピ開発、献立作成、出張料理、料理教室、勉強会、セミナー講演、特定保健指導、介護食」
どれも間違いではないですし、実際に10月より開始できているものもありますのでスタートできたという実感はあります。そんな中で自分にとってモヤモヤしていた霧が晴れたことが最近ありました。世間一般的に管理栄養士ってどんな仕事だと思うか、周囲の人とよく話す機会が最近多くなりました。私が個人事業として始めるにあたり友人や家族とよくそういった話をしていたのです。そもそも管理栄養士って、単体じゃ活かされないイメージ。たとえば”スポーツジム×管理栄養士監修”、”コンビニ弁当×管理栄養士監修”、などです。また、管理栄養士でフリーランスというとどんなイメージがあるかというと、”記事執筆、レシピ開発、ダイエットサポート、料理教室、スポーツ関連の専従栄養士(チームやプロスポーツ選手の個人専属など)”あたりかと思います。
ここで少し細かい話をしますと、栄養士の資格は大きく2つあり、「栄養士」と「管理栄養士」に分かれます。一番の業務内容の違いは「疾病を抱えている方の栄養指導をして良いかどうか」です。栄養士は健康な人への栄養指導を行えますが、疾病を抱えている方への栄養指導は管理栄養士じゃないといけません。しかし世間一般のイメージは管理栄養士が健康的な弁当を監修したりスポーツジムとコラボしてより健康的にダイエットできるよう監修するという点です。疾病を抱えている方へのアプローチは、フリーランスとしての活動は今のところほとんど聞いたことがありません。ネットで検索してもそういったことを記事や公開しているような情報は今のところ見つけられないでいます。
私は事業の概要として、特に療養中の在宅患者さんに向けた治療食のサポートをサービスとしてやっていきたいというのが第一にあります。それは前職にて給食事業での経験から感じています。施設に終の棲家として暮らしていけるなら医師の食事箋発行のもと食事を提供することが出来まして、疾病や食べやすさに配慮した食事が提供できます。しかし病院や老健から在宅復帰したあとはどのような食生活を送るのでしょうか。ご自身で用意するにしてもご家族のサポートがあるにしても、負担は大きいと感じます。また専門的な知識が無いと日々の暮らしの中で迷いや分からないことがあった時にどうすればいいか身近に相談できる人がいないと不安ではないでしょうか。何よりも、継続できるのか。食べることは一生続けていかなくてはいけないことです。在宅医療が増えている中で制度や専門的な資格が整いつつあるものの、実際にどの程度寄り添えてご本人やご家族にサポートできているのか、実際に在宅訪問栄養士の方が割合としてどの位ご活躍されているのか私には実態があまり見えていません。勉強不足だと感じています。
管理栄養士として専門性を磨ける資格の紹介
ここで少しより専門性の高い資格をご紹介したいと思います。公益社団法人日本栄養士会ホームページに記載されている情報を私が自分なりにまとめたもの(2021年10月現在)になります。従いまして解釈を間違っていたり説明不足や抜け漏れ等あると思いますので、あくまでも参考程度に眺めて頂けたら嬉しいです。それ以前に字が小さく読みにくいかと思いますので参考にもならず申し訳ないですが…実際には日本栄養士会のホームページも合わせて御覧頂けたらと思います。
管理栄養士・栄養士一人ひとりのキャリア支援を目的に、生涯教育や認定制度を導入、研修会と合わせて運営しています。
公益社団法人 日本栄養士会 (dietitian.or.jp)

この中から在宅に関連するものを抜粋すると①【特定分野別認定制度】として【在宅訪問栄養士】という制度があり、さらに、②【専門分野別認定制度】として【在宅栄養専門管理栄養士】という制度に進めていけます。管理栄養士の免許を持っている人が実務5年以上を前提条件に受験資格が得られます。その上で通算3年以上の方が専門分野別認定制度の受験資格を得ることが出来るという仕組みです。
自分には見えない世間の認識
もし私が今後フリーランスとして療養中の患者さんのお宅でご本人やご家族へのサポートを行う場合、その希望がある方に(必ず医師の診断を大前提に、私が行って問題ない範囲で)お話することになります。最近は出張料理サービスも増えていてその中で専門性を活かし管理栄養士として糖尿病に配慮した料理の作り置きをしたり、介護食を作ったり、離乳食を作るなどというサービスを行っている人もいます。逆に言うとその程度までしか法的にやってはいけないと思っていました。しかし最近色々な人と話す機会がさらに増え、説明するたびに何で毎回同じ説明をしているんだろうと素朴な疑問を抱いていました。そして周りの人たちが気づかせてくれたのですが、「介護保険外」という概念が栄養士職になかったのです。
フリーランス = 健康な人へのアプローチ
在宅患者への療養食としてのアプローチ = 医療・介護所属関係者
つまり、 ”フリーランス ≠ 在宅患者への療養食としてのアプローチ” だったのです。そこを切り開いていくためには法的なことを正しく把握し理解した上で問題ない範囲を手探り状態で探すということです。国の制度を守り、仕組みの中で介護保険外でできることをきちんと判断できるようになれば、可能な範囲でのサポートは出来るはずだし気軽に身近な存在として必要としている人もいるはず。実際に栄養士職以外の他の分野では地域包括支援センターと連携を取って介護保険で出来ずに困っていることを、民間会社や個人が連携して利用者さんを支えているのです。この2か月間の中でいろいろな人と関わらせて頂いたおかげでようやく気付けた気がします。
今始められていること
このブログの中で少しずつ私の活動をご紹介させて頂いておりますが、開業届を提出して以来、現在はこのようなことを行っています。
✓民間会社を通して利用者さんのお宅へ訪問し、①朝食の準備②買い物代行、現在の体調を確認しながら普段食べているものの把握とアドバイス、料理作り、掃除、話し相手、外出同行など③3日分の食事の作り置き④その他スポット対応
✓地域でのボランティア活動への参加①認知症カフェへの参加②スタッフの方との交流③地域活動への参加_私の活動予定の発表(来年度へ向けて一緒に考えて下さっています)
✓規格外野菜販売のボランティア活動
✓その他記事執筆(趣味の領域で)ほか
私はこれまで病院や福祉施設に、給食事業を通して関わってきました。しかし栄養士業務は幅が広くもありしかしその世界だけにいると視野が狭くなると感じていました。様々な立場の方々と関わり合いながら患者さんや利用者さんを支えている、という感覚はあまりありませんでした。特に看護や介護の知識というのは皆無です。まさに「その他の保健医療従事者」だったのです(直接病院や施設に所属していたらまた違う感覚だと思いますが)。2年間栄養士業務から離れ新たな立場で関わることが出来ることはとても新鮮で今とても楽しいと感じています。色々考えたら不安にもなりますが今は少しずつでも吸収していけたらと前向きに思えています。
さいごに|来年の目標
様々な職業がありきれいに分類なんて出来ません。こんなことを職業としている、という自分の思いがあればきっと何か結びつくものがあると思っています。まずは一年間やれることまでやってみてその中で3か月後の目標、半年後の目標と計画を立てていますが前進しているのか後進しているのか分からなくなる時もあります。でも、まずは3月末までの目標として動けそうなことを、新年気持ちも新たに早速取り組んでいきたいと思っています。いつも相談に乗ってくれる友人や話を聞いてくれる家族、皆さんの存在が本当に有難く思います。
来年の目標は「前進」です。来年の今頃にまた違った景色が見られるよう、半歩ずつでも前進していきたいと思います。ただの自分の総括と来年の抱負という、ただのブログでしたが最後まで読んで下さいまして、有難うございました。皆さま良いお年をお迎えください。